米・イェール大学バイネッキ貴重書・手稿図書館、「書物破壊者」エゲー氏の中世手稿類のコレクションを子孫から購入

20世紀前半にオハイオを基盤にした研究者で、かつ、利益を得るため、また、そうでなければ決して買うことができなかった中世の遺物へ人々がアクセスできる寛大な目的を提供しているとして、中世やルネサンス期の手稿を解体して、個々のページごとに販売していたエゲ―(Otto F. Ege)氏が、1951年に死亡した際に家族に残した50以上の完全な手稿や手稿の断片のコレクションを、米・イェール大学バイネッキ貴重書・手稿図書館が、最近、エゲー氏の孫たちから購入したとのことです。

最新のデジタル技術によりエゲーにより分断された手稿を再度結びつけることは可能であろうとのことです。

コレクションは目録化が済めば利用可能となるとのことで、バイネッキ貴重書・手稿図書館では2018年に破壊された本と断片に関するカンファレンスを開催する予定とのことです。

Beinecke Library acquires ‘treasure trove’ of medieval manuscripts from a famed ‘book breaker’(YaleNews,2015/11/10)
http://news.yale.edu/2015/11/15/beinecke-library-acquires-treasure-trove-medieval-manuscripts-famed-book-breaker