2015年10月14日、米国国立公文書館(NARA)が、系図記録を収集・保存する非営利団体FamilySearch及び家系図情報を提供するAncestry.comとのデジタル化の連携協定を更新したと発表しています。
FamilySearchとは2007年に、Ancestry.comとは2008年に連携して以来、FamilySearchでは1億2,800万の、Ancestry.comでは1億7,000万以上のNARAの記録の画像をオンラインで公開してきたとのことです。
更新された連携協定では、両機関は誕生・結婚・死去・移住・兵役といった歴史的コンテンツをデジタル化することを継続するものの、全てのコレクションが完成するまで待つよりも、大規模なコレクションの断片を投入することができるとのことです。
この変更は、これまでより速やかに、重要な歴史的な記録への重大なアクセスを提供するもので、また、個人情報保護の確認に関してNARAの継続的な関与を述べており、もし個人情報の保護が確認された場合には、特に両機関の責任について詳しく説明されます。
Ancestry.comとの協定では、エンバーゴ期間が1~2年となり、コレクションが公開されてからではなく、スキャニングが完成してからカウントするということになったようです。
また、以前の協定と同様に、NARAは、デジタル画像のコピーとメタデータを受け取り、オンラインカタログで検索できるとのことです。Ancestory.comについては、購入申し込みにより閲覧可能となるとのことです。
National Archives Renews Digitization Partnerships with FamilySearch and Ancestry(NARA,2015/10/14)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2016/nr16-04.html
参考:
FamilySearch、4億6200万以上の記録と画像を追加したことを発表
Posted 2014年10月28日
http://current.ndl.go.jp/node/27313
NARAと系図情報サービスAncestory.comがデジタル化で協同
Posted 2008年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/7924