名古屋市図書館、コレクション「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」の調べ方案内を公開

2015年10月9日、名古屋市図書館が、調べ物案内:コレクション「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」を公開しています。

第一次世界大戦中、日本国内にはドイツ人俘虜収容所が作られ、俘虜(捕虜)となったドイツ人が多数来日し、名古屋では、大正3(1914)年11月に中区の東本願寺(東別院)に開設され、大正4(1915)年9月に東区出来町へ移転しましたが、収容所内には俘虜のために図書室が設けられ、約3,500冊の蔵書があったとのことです。

彼らが帰国する際、蔵書の一部が、当時鶴舞公園にあった名古屋図書館に寄贈され、その後、蔵書は大正12(1923)年に開館した市立名古屋図書館に引き継がれたとのことです。

2010年、鶴舞中央図書館で「名古屋俘虜収容所」の蔵書印のある本が発見され、現在、43冊の本を確認しているとのことです。また「福岡俘虜収容所」の蔵書印のある本も見つかっており、俘虜が福岡から名古屋へ移動した際、福岡で借りた本を名古屋へ持ってきたのではないかと思われるとのことです。

お知らせ(新着)(名古屋市図書館)
https://www.library.city.nagoya.jp/index.html
※「2015年10月9日 調べ物案内:コレクション 「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」追加しました!」とあります。

ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書(調べ方案内)(名古屋市図書館)
https://www.library.city.nagoya.jp/reference/collection.html#chap07

鶴舞中央図書館 「名古屋俘虜収容所」印のある本<PDF形式 111KB>
https://www.library.city.nagoya.jp/img/reference/collection/doituhoryo_3.pdf