国土交通省、「移動に役立つデータのオープンデータ化」開始、「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト」も開設し、国土交通省の保有する5万件のデータ公開

2015年7月21日、国土交通省は「移動に役立つデータのオープンデータ化」の開始について発表しました。プロジェクトの第1弾として、「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト」が開設され、国土交通省の保有する以下のデータ合計約5万件が公開されています。

●施設に関するデータ(約7,000件)
鉄道、バス、港湾、空港各旅客施設のバリアフリーに関するデータや、不特定多数が利用、又は主として高齢者、障害者等が利用する「認定特定建築物」に関するデータ等

●移動に関するデータ(21件)
一部地域についての段差や幅員、スロープなどのバリア情報を含んだ歩行経路の空間配置及び歩行経路の状況を表すデータ

●その他(約4万2,000件)
・訪日外国人旅行者向けの無料公衆無線LANスポットに関するデータ(42,259スポット) 
・2010年国勢調査人口をもとに2050年人口を1kmメッシュ単位で推計したデータや道路ネットワークデータ(高速道路を除く)を利用して市区役所・町村役場からの時間距離を計算したデータ等

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会も控え、情報通信技術を活用した歩行者移動支援サービスの普及促進を図る取組みの一環であるとのことで、今後、他省庁や地方公共団体、民間団体等が保有するデータについても、オープンデータ化を図っていく予定であるようです。

また、オープンデータを活用した歩行者移動支援サービスの取組の手順などについて解説する市町村向けのガイドラインも公表する予定であるとされています。

歩行者移動支援サービスに関するデータサイト
https://www.hokoukukan.go.jp/top.html

移動に役立つデータのオープンデータ化開始(国土交通省, 2015/7/21)
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo23_hh_000050.html
http://www.mlit.go.jp/common/001097417.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001097418.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001097419.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001097420.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001097421.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001097422.pdf
※2つ目のリンクは、プレスリリースです。3つ目は「歩行者移動支援サービスに関するデータサイト」、4つ目は2015年7月21日時点で掲載中の主なデータについて、5つ目はイメージ図、6つ目と7つ目は参考資料です。

参考:
【イベント】トロンフォーラムと東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センター、公共交通オープンデータの活用やオープンデータの最新動向を解説する「オープンデータ利活用セミナー」を開催(7/30・東京)
Posted 2015年7月7日
http://current.ndl.go.jp/node/28855

【イベント】国立国会図書館、「NDLデータ利活用ワークショップ~『国立国会図書館デジタルコレクション』のお宝資料248万点から地域の歴史・文化を掘り起こそう~」を開催(8/8・東京)
Posted 2015年6月22日
http://current.ndl.go.jp/node/28723

地域に関するビッグデータを提供する、地域経済分析システム“RESAS”の提供開始
Posted 2015年4月21日
http://current.ndl.go.jp/node/28357