トムソン・ロイター、インパクトの高い論文数分析による日本の研究機関ランキングを公表

トムソン・ロイター社が2015年4月16日、昨年に引き続き、高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを公表しました。高被引用論文(Highly Cited Papers)とは、それぞれの分野において被引用数が上位1%の論文と定義されており、このランキングは、同社のデータベース“Essential Science Indicators”を用いて、日本の研究機関を、2004年1月1日~2014年12月31日の期間における高被引用論文数順に並べたものです。今回のランキングについて、次の点が指摘されています。

・総合分野(科学全体)の1位は東京大学。国立研究開発法人が10位以内に3機関、大学共同利用機関法人が20位以内に2機関含まれている
・日本の高被引用論文数が世界の6位以内に入っている分野は化学、免疫学、材料科学、生物学・生化学、物理学、分子生物学、植物・動物学の7分野
・分野別のランキングでは、免疫学の国立感染症研究所、植物・動物学では農林水産系の国立研究開発法人など、特定の分野に特化した研究機関がその存在感を示している

インパクトの高い論文数分析による日本の研究機関ランキングを発表(トムソン・ロイター、2015/4/16)
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2015/esi2015/

参考:
トムソン・ロイター、論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキングの2012年版を公表
Posted 2012年4月17日
http://current.ndl.go.jp/node/20652