カナダ王立協会が、カナダの公共の記憶を保存する機関としての図書館、アーカイブズの将来について、検討したレポート“The Future Now: Canada’s Libraries, Archives, and Public Memory”を2014年11月に公開していました。そのうち、第2章のA節では、特にカナダ国立図書館・文書館(LAC)について取り扱われており、これに対し、2015年2月18日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、回答を公開しました。
LAC側は、回答にあたって、カナダの文書に関する主要な12の文化遺産機関の関係者会議で意見を求め、検討したとのことです。
LACはレポートの提言6つに回答しており、例えば、提言(1)関係者との協議の上で5年間の戦略計画を策定すべき、に対しては、カナダ政府の部署が国民から直接意見を求めるための3年間の計画を策定していること、また、LACの現状の計画が終わりに近づいているため、専門家による委員会に意見を求め、利用者や関係者と協議し2016-2019年の戦略計画を策定する予定であることなどが示されているとのことです。
LAC responds to the Royal Society of Canada’s report on the state and future of libraries and archives in Canada(LAC, 2015/2/18)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/news/Pages/2015/lac-responds-rsc-report.aspx#hide1
参考:
カナダ王立協会、カナダの公共の記憶を保存する機関としての図書館、アーカイブズの将来について検討したレポートを公開
Posted 2014年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/27435
カナダのオープンガバメントに関する行動計画が公開、あわせて政府情報ポータルサイトがリニューアル
Posted 2014年11月12日
http://current.ndl.go.jp/node/27427