JSTOR、学術単行書のオープンアクセス(OA)出版を支援するプログラム“Path to Open”が3年間のパイロット期間終了後に正式なプログラムへ移行すると発表

2026年4月29日、米国の電子図書館サービスであるJSTORが、学術単行書のオープンアクセス(OA)出版を支援するプログラム“Path to Open”がパイロット期間終了後に正式な継続プログラムへ移行すると発表しました。

“Path to Open”は、複数の大学図書館が共同出資し、それを基にJSTORが学術単行書の出版費用を大学出版局等の出版者に対してあらかじめ保証し、最終的にOAとすることを目指すプログラムです。出資した図書館は、学術単行書の出版後最大3年間は独占的にアクセスでき、その後単行書はOAへと移行します。2023年10月に、3年を期間とするパイロットが開始され、現在は約300の図書館と50以上の大学出版局、学術出版者が参加しており、出版タイトル数は2026年末に1,000に達するとされています。2023年に出版されて2026年1月からOAとなった100タイトルでは、OAとなって3か月の時点で、2025年の1年と比して大幅に利用が増えるとともに、世界的な需要が確認されたことが報告されています。

学術コンテンツへのアクセス拡大のための持続的かつ協働的なモデルとなり得る可能性を示すこうしたパイロットの成果を受け、JSTORでは今後、参加機関の拡大と対象タイトルの拡充を継続するとしています。また、OA学術単行書出版の持続可能で包摂的な未来を支えるため、図書館や出版者と協力しながら、必要に応じてモデルを進化させていくとしています。

JSTOR Transitions Path to Open Pilot to an Ongoing Program, Offering a Sustainable Model for Open Access Monographs(JSTOR, 2026/4/29)
https://about.jstor.org/news/jstor-transitions-path-to-open-pilot-to-an-ongoing-program/

参考:
JSTOR、学術単行書のオープンアクセス(OA)出版を支援するプログラム“Path to Open”により出版された100点がOAとなったと発表 [2026年01月20日]
https://current.ndl.go.jp/car/269687

JSTOR、学術書のオープンアクセス出版を支援するプログラム“Path to Open”の第一弾を刊行:参加館向けに学術書43タイトルがアクセス可能に [2023年10月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/193916

JSTOR、学術書のオープンアクセス出版を支援するプログラム“Path to Open”のパイロット実施を発表 [2023年01月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/171334