ニューヨークの公共図書館のインターネット“貸出”プログラム、Googleの資金援助を受けて拡大へ

2014年12月2日、ニューヨーク市長デブラシオ氏、ニューヨークの3つの図書館システム、Googleが、Googleがニューヨーク在住者にWi-Fiホットスポットの機器を貸し出すプログラムに、100万ドルの寄付を行うと発表しています。

このプログラムは、ニューヨーク公共図書館により、ナイト財団の助成を受けて始められたもので、ニューヨーク在住者に、ポータブルWi-Fiホットスポットの機器を貸し出し、デジタルデバイドの解消を目指すというものとのことです。プログラムの試行では、ブロンクス、スタテン島の4つの分館で、一度に何か月かの貸出しを行ったとのことです。

資金提供を受け、12月からは、ブルックリン公共図書館、ニューヨーク公共図書館、クイーンズ図書館の3つの図書館システムで拡大されたプログラムが開始されるとのことです。提供されるプログラムはそれぞれ異なっており、例えば、ブルックリン公共図書館では家庭にブロードバンドのアクセス環境がなく、図書館の提供する教育プログラムに参加している住民は、1年間機器を借りることができるようです。

このWi-Fi機器への資金提供に加えて、Googleは、図書館システムに対して、子どもやティーンが図書館の放課後プログラムに参加できるよう、500台のノートパソコン“Google Chromebooks”を提供するとのことです。

Mayor Bill de Blasio, City Library Chiefs Announce Expansion of Library Hotspot Program Through Google Donation(NYPL, 2014/12/2)
http://www.nypl.org/press/press-release/december-2-2014/mayor-bill-de-blasio-city-library-chiefs-announce-expansion

New York Public Library Expands Free Wi-Fi Program(The WALL STREET JOURNAL, 2014/12/1)
http://online.wsj.com/articles/new-york-public-library-expands-free-wi-fi-program-1417489781

参考:
E1580 – ニューヨークとシカゴで公共図書館がインターネットを“貸出”
カレントアウェアネス-E No.262 2014.07.10
http://current.ndl.go.jp/e1580