文部科学省、「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査 報告書」を公開

2014年11月22日、文部科学省が、「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査 報告書」を公開しました。科学技術の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進するに際しては、研究者数や研究時間といった、研究活動の実態把握を行うことは極めて重要であるとのことです。研究活動の実態把握にあたっては、経済協力開発機構(OECD)において国際的な基準が定められています。この中で、研究者数については、研究活動の規模を実際の研究時間に即した形で国際比較できるよう、フルタイム換算値で研究者数を把握する必要があるとされています。今回の調査は、大学等における研究者数を国際比較可能なフルタイム換算値に補正するための係数(フルタイム換算係数)を得ることを目的に、研究時間の実態について、OECDの基準に従い5年に一度調査するものとのことです。

今回の調査において求められたフルタイム換算係数は教員で0.350、大学院博士課程の在籍者で0.840、医局員・その他の研究員で0.440とのことでした。平成25年の大学等の研究者の頭数に、今回の調査で得られたフルタイム換算係数をかけてフルタイム換算値人数を求めたところ、教員は65,937、大学院博士課程の在籍者は58,882、医局員・その他の研究員は12,099となり、合計人数は136,918人となったとのことです。

「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査 報告書」について(文部科学省, 2014/11/22)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/11/1353476.htm

概要「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/11/__icsFiles/afieldfile/2014/11/25/1353476_01.pdf
※学問分野ごとの総職務時間とその内訳などの実態を明らかにした表等が掲載されています。

報告書 大学等におけるフルタイム換算データに関する調査 (PDF:3555KB)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/11/__icsFiles/afieldfile/2014/11/25/1353476_02.pdf

統計表 大学等におけるフルタイム換算データに関する調査 (PDF:907KB)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/11/__icsFiles/afieldfile/2014/11/25/1353476_03.pdf