大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行する“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.75, no.5に、David C. Tyler氏らによる“Don’t Fear the Reader: Librarian versus Interlibrary Loan Patron-Driven Acquisition of Print Books at an Academic Library by Relative Collecting Level and by Library of Congress Classes and Subclasses”と題する記事が公開されました。
ネブラスカ大学リンカーン校において、ILLリクエストによる資料購入(Patron-Driven Acquisition:PDA)と図書館員による選書について、LC分類の特定の分類で比較し、分析したものとのことです。対象としたのは、紙媒体の資料で、2003年の会計年度から5年間のPDAプログラムとのことです。
以下の4つの仮説について、検証しているとのことです。
1.PDAの利用者は、図書館が収集しないLC分類のコレクションを大量に購入するのではないか。
2.PDAの利用者は図書館が収集する重要なLC分類のコレクションを購入しそびれるのではないか。
3.PDAの利用者はあまり収集されていないLC分類のコレクションにおいて、図書館員よりも多く購入するのではないか。
4.PDAの利用者が購入する資料のLC分類で表現される主題分野は、図書館員の主題分野のプロファイルとは異なるのではないか。
David C. Tyler, Joyce C. Melvin, MaryLou Epp, and Anita M. Kreps
Don’t Fear the Reader: Librarian versus Interlibrary Loan Patron-Driven Acquisition of Print Books at an Academic Library by Relative Collecting Level and by Library of Congress Classes and Subclasses
Coll. res. libr. September 2014 75:684-704;
http://crl.acrl.org/content/75/5/684.full.pdf
http://dx.doi.org/10.5860/crl.75.5.684