スイスのローザンヌで2014年7月7日から11日まで開催された、Digital Humanities 2014のカンファレンスで、ニューヨーク公共図書館(NYPL)のクラウドソーシングの事例が紹介されました。この事例が紹介されたのは7月11日のセッションで、ペーパーが公開されています。
NYPLは、アメリカ南北戦争以降に各地で開催された演劇、音楽、ダンスなどのイベントについてのプログラム100万点以上を所蔵しているとのことです。このパフォーミング・アーツのコレクションは年々増加しており、NYPLは、現在ではダンスのプログラムが約12万5千点、音楽のプログラムが40万点、演劇のプログラムが100万点以上あると見積もっているとのことです。
これらのコレクションを活用するため、プログラムの画像を作成し、クラウドソーシングで文字おこしを行うプロジェクト“Ensemble”が2013年6月に試行的に開始され、現在は、全米人文科学基金(NEH)の“Digital Humanities Implementation Grants”の一つとして助成を受け、クラウドソーシングで文字起こしをするためのツールを作成するプロジェクトを行っているとのことです。
CROWDSOURCING PERFORMING ARTS HISTORY WITH NYPL’S ENSEMBLE
http://dharchive.org/paper/DH2014/Paper-131.xml
Digital Humanities 2014
http://dharchive.org/?c=DH2014