ダーウィンが乗船したビーグル号の図書室が所蔵していたと推測される図書コレクション、デジタル化公開

チャールズ・ダーウィンが1831年から1836年に乗船したビーグル号の図書室が所蔵していたと推測される図書コレクションが、シンガポール国立大学(National University of Singapore)の研究者らにより再構築され、“Darwin Online”で公開されました。ダーウィンが残したノートや図書コレクション、ビーグル号の船員たちが家族に宛てて送った手紙の内容等から、散逸し目録も残されていないビーグル号図書室の蔵書内容を推測したとのことです。

今回公開された図書は、ブリタニカ百科事典全20巻や、Jean-Baptiste LamarckやJames Cookによる著作等を含む404冊です。この冊数は、ビーグル号の船長が1826年に家族に宛てて送った手紙に記した蔵書数に近いとされています。

Charles Darwin’s Beagle library
http://darwin-online.org.uk/BeagleLibrary/Beagle_Library_Introduction.htm

NUS historian re-constructs Charles Darwin’s Beagle Library online(NUS, 2014/7/15)
http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=143692&CultureCode=en

You Can Now Riffle Through the Same Library Charles Darwin Used Aboard the Beagle (Smithsonian.com, 2014/7/16付け記事)
http://www.smithsonianmag.com/smart-news/you-can-rifle-through-same-library-charles-darwin-used-aboard-beagle-180952055/

Charles Darwin’s evolutionary reading: HMS Beagle’s library goes online(The Guardian, 2014/7/15付け記事)
http://www.theguardian.com/science/2014/jul/15/charles-darwin-hms-beagle-library-online-evolution

参考:
ケンブリッジ大学図書館所蔵のダーウィン『種の起源』原稿、デジタル化・公開される
Posted 2008年5月1日
http://current.ndl.go.jp/node/7759

ダーウィンの著作・原稿集、オンラインで無料公開(英国)
Posted 2006年10月20日
http://current.ndl.go.jp/node/4781