2025年11月、学術誌のソフトウェア・ソリューション・プロバイダーであるScholasticaと出版コンサルタント会社Maverick Publishing Specialistsが、中小規模のジャーナル出版者の技術的なニーズに関する共同調査の報告書“Technology Needs of Small and Medium Journal Publishers 2025”を公表しました。
同調査は中小規模のジャーナル運営におけるデジタルツールとワークフローの最適化について知見を得ることを目的としています。従業員数1,000人未満の学術出版者を中小規模の学術出版者と定義し、そこで勤務する個人を対象として調査を行った結果、従業員数100人未満の出版者で働く83人から回答が得られました。
回答者の60%以上が、今後2年間に所属機関が研究公正のチェックの更なる自動化を「かなり」又は「ある程度」進めるだろうと回答しました。また、今後3～5年の間に、「AI生成コンテンツ」が従事機関にとって研究公正のリスクとなると考える回答者は8割を超え、回答者の60%以上が今後2年間に「AI生成コンテンツ検出」と「剽窃検出」の自動化が増加するだろうと予想しています。また、現在の出版技術基盤に関する課題については、回答者の半数以上が「予算制約」と「人的資源制約」を挙げたことなどが報告されています。
New Report: Technology Needs of Small and Medium Journal Publishers 2025（Scholastica, 2025/11/04）
https://blog.scholasticahq.com/post/announcing-small-medium-publisher-tech-needs-survey/
https://s3.us-east-1.amazonaws.com/marketing.scholasticahq.com/smaller-pub-tech-needs-report-25.pdf?hsCtaAttrib=198679338147
※二つ目のURLは、報告書本体[PDF：42ページ]です。
Survey Report – Technology Needs of Small and Medium Journal Publishers（Maverick Publishing Specialists, 2025/11/05）
https://www.maverick-os.com/news-events/news/survey-report-technology-needs-of-small-and-medium-journal-publishers/
