BMJ誌の348号に、M Dylan Bould氏らによる論文“References that anyone can edit: review of Wikipedia citations in peer reviewed health science literature”が掲載されています。
この論文は、健康科学分野の論文におけるWikipediaの引用状況を調査したもので、ScopusとWeb of Scienceを用いてWikipediaを引用している論文を特定した上で、MedlineやPubMed等への収録状況から健康科学分野の論文を抽出・分析しています。調査の結果、1,008の雑誌に掲載された1,433の論文でWikipediaが引用されており、特に2010年12月以降、Wikipediaの引用が急激に増加していたとしています。
Bould氏らの論文の中では、Wikipediaの内容は誰でも書き換えることができると指摘した上で、雑誌の編集者や査読者に対し、可能な限りWikipediaではなく一次情報を引用するよう著者に求めるよう提案しています。
References that anyone can edit: review of Wikipedia citations in peer reviewed health science literature(BMJ、2014/3/6付け)
http://www.bmj.com/content/348/bmj.g1585
New Study Finds “Medical Research Suffering From a Bad Case of Wikipedia”(LJ INFOdocket、2014/3/22付け)
http://www.infodocket.com/2014/03/22/new-study-finds-medical-research-suffering-from-a-bad-case-of-wikipedia/