2025年8月22日付けで、Cataloging & Classification Quarterly誌にOA記事“The Librarian Skillset and the Needs of Artificial Intelligence”が掲載されました。著者は、Elsevier Discovery LabのCorey Harper氏等です。
あらゆる分野でAI関連の新たな業務が生まれている今日、図書館員の能力と密接に関連する新たなスキルの重要性が認識されるようになってきたとあります。図書館員のスキルが特に重要になってくるAI関連業務として、情報組織化、文書作成支援、社会的影響の評価、ユーザーと開発者の双方のコミュニティとの連携が含まれるとしています。記事では、米国図書館協会(ALA)が定める図書館員の能力(competency)及び図書館情報学カリキュラムと、AI分野における必要なスキルとの対応関係のマッピングが試みられています。また、責任あるAIと社会正義、データエンジニアリングと評価など、五つの対応領域における分析も行われています。
Harper, Corey; Groth, Paul. The Librarian Skillset and the Needs of Artificial Intelligence. Cataloging & Classification Quarterly, 2025.
https://doi.org/10.1080/01639374.2025.2539787
参考:
米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、AIに関して大学図書館の職員に求められる能力を示した“AI Competencies for Academic Library Workers”の草案を公開 [2025年03月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/242140
米国図書館協会(ALA)、図書館員のコア・コンピテンシーを示した“ALA’s Core Competences of Librarianship”の改訂版の草案を公開 [2021年06月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/44240
E896 – ALA,議論の末に「ライブラリアンのコア・コンピタンス」を定義
カレントアウェアネス-E No.145 2009.03.04
https://current.ndl.go.jp/e896
