伊那谷の災害教訓を伝承へ:「語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト」で資料のデジタルアーカイブ構築などの計画

国土交通省天竜川上流河川事務所の「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」選定委員会が、2014年3月3日、伊那谷の災害教訓を伝承していくための資料の収集整理し、電子情報として公開する「語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト」の行動計画を発表しています。

この計画は、1961年に伊那谷を襲った三六災害(土砂災害・河川氾濫)について、その災害に備えるための知恵や教訓が散逸・風化の恐れがあることから実施されるもので、天竜川上流河川事務所、天竜川総合学習館かわらんべ、信州大学附属図書館の3つの施設が主体となって推進するとのことです。

なお、“濁流の子”とは、三六災害に被災した小中学生の当時の思いを綴った作文集とのことです。

人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト
http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/think/heritage/
※発表資料掲載ページ

語り継ぐ”濁流の子”プロジェクト行動計画の公表について
http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/think/heritage/pdf/no5/05-11_new_project.pdf

報道:
社会 : 災害資料を電子化 語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト 来年度に着手(長野日報、2014/3/4付け)
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=30777