英国国立公文書館(TNA)が実施する“Big Data for Law”プロジェクトについて、legislation.gov.ukにその概要が示されています。また、Internet Newsletter for Lawyersでは、TNAのJohn Sheridan氏による概要紹介記事が掲載されています。
このプロジェクトは、2014年2月に産業・技術革新・技能省のウィレット(David Willetts)大学・科学担当大臣が発表したビッグデータに関するプロジェクトの中に含まれているもので、TNAが55万ポンドの資金を得て、2015年まで実施もされるものです。
記事等では、英国の法令集にはおよそ5,000万語が含まれ毎月10万語が追加・修正されているという規模がありますが、それを使用する人は、そのボリューム、断片的な構造、頻繁な更新等に直面し、法律を理解するのが難しいと感じており、法律分野でのビッグデータのアプローチが求められているとの趣旨が示されています。その上で、このプロジェクトで取り組むのは、「研究者のニーズを把握すること」「クローズドデータから新たなオープンデータを引き出すこと」「法律のパターンランゲージ(の発見)」の3分野について進められることが示されています。
Big Data for Law
http://www.legislation.gov.uk/projects/big-data-for-law
Big Data for Law(Internet Newsletter for Lawyers, 2014/3付け)
http://www.infolaw.co.uk/newsletter/2014/03/big-data-for-law/
関連:
Big data funding boost for law and for historical datasets(The National Archives, 2014/2/6付け)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/908.htm
Digital Transformations in the Arts and Humanities – Big Data Projects Call(Arts & Humanities Research Council, 2014/2/6付け)
http://www.ahrc.ac.uk/News-and-Events/News/Pages/Digital-Transformations-in-the-Arts-and-Humanities—Big-Data-Projects-Call.aspx
参考:
英国国立公文書館、時間軸で法令を検索閲覧できる“legislation.gov.uk”を公開 Posted 2010年7月30日
http://current.ndl.go.jp/node/16582
イギリス‐法令・判例(国立国会図書館リサーチ・ナビ)
https://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/UK.php