GLAM-E Lab、AI学習のためのボットがGLAM機関のオンラインコレクションに及ぼす影響をまとめたレポートを公開

2025年6月付けで、英・エクセター大学のCentre for Science, Culture and the Lawと米・ニューヨーク大学ロースクールのEngelberg Center on Innovation Law & Policyによる共同プロジェクト“GLAM-E Lab”が、AI学習のためのボットがGLAM機関(美術館・図書館・文書館・博物館)のオンラインコレクションに及ぼす影響をまとめたレポートを公開しました。

AI学習に用いるデータセット構築を目的としたボットによる大量アクセスが、オンラインコレクションのシステムに影響を及ぼす事例が出てきたことから、実態を把握するため、2025年4月にGLAM機関を対象とした調査を行い、国立図書館を含む、欧州、北米、オセアニアの43の機関から回答を得たとあります。

レポートでは、回答機関における状況や対応措置、課題等についてまとめられています。“GLAM-E Lab”のウェブサイトから利用可能です。

Are AI Bots Knocking Cultural Heritage Offline?(GLAM-E Lab)
https://www.glamelab.org/products/are-ai-bots-knocking-cultural-heritage-offline/

参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、オープンリポジトリに対するクローラーの影響に関する調査結果の概要を発表 [2025年05月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/252221