教育技術に関する非営利の共同団体WCETが行った大学等のオンライン教育に関する調査（”2013 Managing Online Education Survey”）が公開されています。この調査は米国およびカナダの4年制・2年制大学を対象に、2013年の春に行われたもので、225の大学から回答がありました。
調査の結果、オンラインコースと従来型の教室で受講する授業では、従来型の授業の方が平均して単位修得率が3～5%高かったことが報告されています。しかし、そもそも多くの機関は自機関の単位修得率を把握していないことも明らかになりました。オンラインコースについては55%、従来型の授業については65%といずれも過半数の機関が単位修得率を把握しておらず、報告書では「学生の単位修得率を向上させたいのであれば統計をとる必要があるだろう。測っていないものを改善するのは難しい」と指摘されています。
なお、報告書中ではその他にオンラインコースのコンテンツ作成者や遠隔受講者へのサポート状況等に関する調査結果も述べられています。
Managing Online Education Survey（WCET）
http://wcet.wiche.edu/advance/managing-online-education-survey
2013 Managing Online Education Survey Executive Summary（WCET）
http://wcet.wiche.edu/wcet/docs/moe/2013ManagingOnlineEducationSurveyExecutiveSummary.pdf
2013 Managing Online Education Survey Final Results（WCET）
http://wcet.wiche.edu/wcet/docs/moe/2013ManagingOnlineEducationSurveyFinalResults.pdf
Many Colleges Can’t Track Completion Rates, Online-Course Survey Finds（The Chronicle of Higher Education、2013/12/17付け）
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/many-colleges-cant-track-completion-rates-online-course-survey-finds/49005
