IFLAの「メディアリテラシー・情報リテラシーに関する提言」と「印刷物を読むことに障害がある人々に対する図書館サービスについてのマニフェスト」、UNESCO総会で承認

2013年11月5日から20日かけてパリで開催されていたUNESCO総会で、国際図書館連盟(IFLA)が策定した「メディアリテラシー・情報リテラシーに関する提言」(“Media and Information Literacy Recommendations”)と「印刷物を読むことに障害がある人々に対する図書館サービスについてのマニフェスト」(“Libraries Serving People with Print Disabilities Manifesto”)が承認されていました。IFLAは、ウェブサイトでこのことをアナウンスし、今後、UNESCO加盟国はこれらの提言・マニフェストを支持し、情報アクセスを促進するための政策においてこれらを考慮に入れることが求められる、としています。

「メディアリテラシー・情報リテラシーに関する提言」では政府機関等に対して、メディアリテラシーや情報リテラシーに関する各国での現状調査、教育・図書館・情報・アーカイブ等に携わる専門職の発展支援、生涯学習にメディアリテラシーや情報リテラシー教育を位置付けること等が求められています。「印刷物を読むことに障害がある人々に対する図書館サービスについてのマニフェスト」は視覚障害者等の印刷物を読むことに障害がある人々を情報社会から疎外しないために、図書・新聞などの情報資源をあらゆるフォーマットで利用できることの重要性を唱えるものです。

UNESCO encourages Member States to implement IFLA policies on Information Literacy and Print Disabled People(IFLA、2013/12/9付け)
http://www.ifla.org/node/8208

IFLA Media and Information Literacy Recommendations(IFLA)
http://www.ifla.org/publications/ifla-media-and-information-literacy-recommendations

IFLA Manifesto for libraries serving persons with a print disability(IFLA)
http://www.ifla.org/publications/ifla-manifesto-for-libraries-serving-persons-with-a-print-disability

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、各国政府機関向けにメディアリテラシー・情報リテラシーに関する提言を発表
Posted 2012年3月30日
http://current.ndl.go.jp/node/20508

IFLA、印刷物を読むことに障害がある人々に対する図書館サービスについてのマニフェスト最終草案を公表
Posted 2012年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/21608