図書館員は学生の金融リテラシーへの支援を:C&RL News誌のコラム(米国)

大学・研究図書館協会(ACRL)“College & Research Libraries News”(C&RL News)2013年12月号に、“Financial literacy Why students need librarians to get involved”と題するコラムが掲載されています。ACRL会長のTrevor A. Dawes氏の依頼によりAdi Redzic氏が寄稿したものです。ACRLでは、フィラデルフィアで開催される米国図書館協会(ALA)冬季大会(2014)において、金融リテラシーに関するフォーラムを開催する予定となっており、Redzic氏は、このフォーラムのゲストスピーカーでもあるとのことです。

コラムは、学生ローンなどこのテーマをめぐる状況を簡単に触れたうえで、基礎的な金融リテラシーは、他の技能同様、親にその教育の責任を負わせるものではなくなっているとし、図書館員の役割への期待が示されています。図書館員が金融リテラシーに関与に期待する理由については、図書館員が、一般的にバイアスのない、よく調査された知識をもたらしてくれるものであり、また学生へのサービスを提供するためにキャンパス内の関係者をつないでくれる存在である、との主旨の意見が述べられています。

最後には、ACRL presidential initiativeのほか、ALAのレファレンス・利用者サービス協会(RUSA)の作業への期待も示されています。

Financial literacy Why students need librarians to get involved(C&RL, 2013/12)
http://crln.acrl.org/content/74/11/556.full

C&RL News December 2013(ACRL、2013/12/4)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/8043

参考:
RUSA、図書館における金融リテラシー教育サービスの提供に関するガイドラインの作成に向け、プロジェクトの総括責任者を公募 Posted 2013年8月29日
http://current.ndl.go.jp/node/24268

【アメリカ】 連邦学生ローン法案をめぐる動向 (国立国会図書館調査及び立法考査局、『外国の立法 』, 2013/8)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8262616_po_02560201.pdf?contentNo=1