米国の研究図書館の館長等は著作権に関する知識をどのくらい持っているのか?(文献紹介)

2013年11月27日に刊行されたJournal of Librarianship and Scholarlyの2巻1号に“Communication“Knowledge Level of Library Deans and Directors in Copyright Law”という論文が掲載されています。執筆者はサザンユタ大学のJohn Eye氏です。

この論文では、米国の図書館長等(Library Deans and Directors)を対象に、著作権の知識とその知識が著作権関係の図書館の方針を監督する際にどのような影響を及ぼすと認識しているのかについて調査を行ったものとのことです。

基本的な著作権についての知識を問う質問の正答率は平均77.49%を記録し、大多数の回答者は、著作権の方針に関する妥当な判断を下すのに充分な著作権の知識を持っていると考えているとのことでした。一方で、約90%の回答者は、司書に対して著作権の研修を充分に提供できているか否かについては、中立的あるいは否定的な考えをもっているとのことで、さらなる研修の必要性が指摘されたとのことでした。

John Eye. Knowledge Level of Library Deans and Directors in Copyright Law. Journal of Librarianship and Scholarly, Vol.2,Issue1
http://jlsc-pub.org/jlsc/vol2/iss1/4/