米国図書館協会がウェブ上で開催した、電子書籍に関するタウンホール・ミーティングの資料等が公開

米国図書館協会(ALA)が、2013年10月23日にウェブ上で電子書籍に関するタウンホール・ミーティングを開催したとのことです。ミーティングには700名以上の図書館員、出版社、メディア関係者が出席したとのことです。2013年10月29日付でミーティングの録画およびプレゼンテーション資料が公開されています。

ミーティングでは、ALA元会長サリヴァン(Maureen Sullivan)氏が、2011年から2012年までの、図書館が電子書籍コレクションを増加させようとした試みの惨状、ALAの出版社に対する公開状、ALAと出版社との対立のピーク等について振り返り、2013年に訪れた大きな進歩について紹介したとのことです。

図書館における電子書籍については、2013年の前進にも関わらず、まだ長い道のりが残されているとのことです。ALAのイノウエ(Alan S. Inouye)氏からは、電子書籍の貸出、電子情報の保存、自費出版された作品へのアクセスの改善、出版者としての図書館、障害のある人への支援やプライバシーなど、顕在化しつつある課題が示されました。ALAのデジタルコンテンツ・ワーキンググループ(DGWG)は、American Libraries’ E-Content blogで、最新情報を提供していくとのことです。

ALA Moves Forward in Ebook Arena(American Libraries)
http://www.americanlibrariesmagazine.org/blog/ala-moves-forward-ebook-arena

E-Content blog(American Libraries)
http://www.americanlibrariesmagazine.org/blogs/econtent

参考:
米国図書館協会、電子書籍に関するタウンホール・ミーティングをウェブ上で開催
Posted 2013年9月25日
http://current.ndl.go.jp/node/24432

E1483 – 出版を志す人たちをサポートする公共図書館の諸活動 カレントアウェアネス-E No.245 2013.09.26
http://current.ndl.go.jp/e1483

米国の大手出版社Macmillan社、図書館向けの電子書籍の提供を拡大
Posted 2013年10月21日
http://current.ndl.go.jp/node/24641

Bowker社、米国では自費出版が引き続き増加傾向と発表
Posted 2013年10月11日
http://current.ndl.go.jp/node/24586