リトアニアにおけるオープンアクセスの状況(文献紹介)

図書館情報学に関するウクライナのオープンアクセス(OA)誌“University Library at a New Stage of Social Communications Development. Conference Proceedings”の第9巻(2024年)に、リトアニアにおけるOAの状況を考察した論文“Turning Open Access to Reality: The Case of Lithuania”が掲載されています。

2014年から2023年までの間にデータベースScopus及びWeb of Scienceに掲載されている文献を分析した結果、リトアニア人によるOA出版物は、それぞれ約31%(Scopus)と33%(WoS)増加していることや、OAの種類としてはゴールドOAとグリーンOAが占める割合が高いこと等が述べられています。また、OA出版の背景として、研究機関や国内の資金提供者の方針だけでなく、欧州委員会を含む国際的な資金提供者のOA要件があることも指摘されています。

Tautkeviciene, G. Turning Open Access to Reality: The Case of Lithuania. University Library at a New Stage of Social Communications Development. Conference Proceedings, 2024(9), 255–263.
https://doi.org/10.15802/unilib/2024_318081