2013年2月21日開催の神奈川県議会本会議で、昨年11月より検討されていた神奈川県立図書館及び県立川崎図書館の機能集約・廃止に関して、同県教育委員会から方針の修正が発表されたことが各紙で報じられています。
この方針修正は県民からの声を受けたもので、閲覧・貸出サービスの廃止が検討されていた県立図書館については閲覧機能を維持し、廃止が検討されていた県立川崎図書館については企業支援機能への特化のうえ存続させる方向で検討が行われることになったようです。
また、教育委員会生涯学習課からの発言として、「両図書館を集約する方針は変えてない。企業に必要な資料は川崎に残すが、その他の図書を県立に集約する方向もある」(東京新聞)、(県立図書館の貸出サービスについて)「市町村で受けられるサービスの充実とともに、廃止の是非について引き続き検討する」(カナロコ)が紹介されています。
県立図書館閲覧廃止撤回:反対多く、県教委転換(カナロコ 2013/2/22付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302220005/
県立図書館閲覧廃止撤回:関係者ら一安心、「在り方考える契機に」/神奈川(カナロコ 2013/2/21付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302210054/
県立図書館 閲覧を維持 川崎 企業支援に特化 廃止方針県が修正(東京新聞 2013/2/22付け記事)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20130222/CK2013022202000177.html
神奈川県立図書館 閲覧機能を存続へ(MSN産経ニュース 2013/2/21付け記事)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130221/kng13022119450004-n1.htm
図書館法から「県立2館除外」案 閲覧廃止が法抵触の指摘受け、県教委(カナロコ 2013/2/21付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302210018/
図書館法除外を県教委が検討、「県民への背信」と専門家らが批判(カナロコ 2013/2/21付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302200039/
参考:
神奈川新聞の連載『県立図書館「廃止」を問う』全10回が完結
http://current.ndl.go.jp/node/22869
神奈川県資料室研究会、県立図書館の機能集約・廃止等に関するページを開設
http://current.ndl.go.jp/node/22384
神奈川県立図書館および県立川崎図書館の機能集約・廃止等についての検討
http://current.ndl.go.jp/node/22274