2012年2月にElsevier社へのボイコット活動を行った英ケンブリッジ大学の数学者Tim Gowers氏が、2013年1月16日、自身のブログにおいて、数学者ら自身によるオープンアクセスジャーナルの構築計画を発表しました。
これは、“Episciences Project”と名づけられており、プレプリントサーバーの“arXiv”を利用して査読を経た論文を、商業出版社を介することなく最小限のコストで公開するというもののようです。
Natureの記事によると、このプロジェクトを進めているリーダーである、仏グルノーブル大学の数学者Jean-Pierre Demailly氏は、「数学の伝統的な学術雑誌とは別のものを提供したい」と語っており、フランス政府の助成を背景に、早ければ2013年4月にもプロジェクトを立ち上げるとしているようです。
Why I’ve also joined the good guys (Gowers’s Weblog 2013/1/16付けの記事)
http://gowers.wordpress.com/2013/01/16/why-ive-also-joined-the-good-guys/
Mathematicians aim to take publishers out of publishing (Nature 2013/1/17付けの記事)
http://www.nature.com/news/mathematicians-aim-to-take-publishers-out-of-publishing-1.12243
New Open Access Initiative Started by Mathematicians (Open Knowledge Foundation 2013/1/22付けの記事)
http://blog.okfn.org/2013/01/22/new-open-access-initiative-started-by-mathematicians/
参考:
フィールズ賞数学者が開始したElsevier社の雑誌価格等に抗議するボイコット活動
http://current.ndl.go.jp/node/20070