学術ジャーナルの多言語化に関する国際的な分析(文献紹介)

The Journal of Electronic Publishing誌の27巻1号に、学術ジャーナルの多言語化に関する国際的な分析を行った論文“How Balanced Is Multilingualism in Scholarly Journals? A Global Analysis Using the Directory of Open Access Journals (DOAJ) Database”が掲載されています。

130か国以上をカバーするオープンアクセス(OA)ジャーナルの国際的なデータベースであるDirectory of Open Access Journals(DOAJ)を用いて分析を行い、多言語化という点については世界的に不均衡な状態にあるとしています。

具体的には、2023年7月時点でDOAJに掲載されている17,564のジャーナルを分析した結果、65%は単一言語、21%は二言語、9%は三言語で出版されていたと述べています。また、多言語ジャーナルの50%はアジア、南ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ラテンアメリカを拠点としていることも判明したとしています。

Riande, Gimena del Rio; Vilchis, Ivonne Lujano. How Balanced Is Multilingualism in Scholarly Journals? A Global Analysis Using the Directory of Open Access Journals (DOAJ) Database. The Journal of Electronic Publishing. 2024, 27(1).
https://doi.org/10.3998/jep.6448