2012年9月3日、科学技術政策研究所(NISTEP)が、「大学の研究施設・機器の共用化に関する提案~大学研究者の所属研究室以外の研究施設・機器利用状況調査~」という資料を公開しました。
これは、NISTEPが大学研究者に対して自らが所属する研究室以外の研究施設や機器の利用状況についてアンケート調査を実施し、その結果をまとめたもので、それによると、多くの大学研究者が外部の研究施設・機器を利用しているものの、利用に関して「事前の情報がない」、「専門知識を有したスタッフがいない」等の様々な問題を感じており、研究施設・機器の共用化に向けて大きな期待を持っていることが明らかになったとのことです。
また、米国、特にスタンフォード大学への訪問調査の結果も踏まえ、日本の大学において研究施設・機器を集めた拠点を複数つくるためには、効率的な共用化の障壁となっている法制度等の検証や、共用化による経済的社会的効果の測定が重要であるとし、文書ではそのための実証実験の必要性を提言しているとのことです。
「大学の研究施設・機器の共用化に関する提案 ~大学研究者の所属研究室以外の研究施設・機器利用状況調査~」[DISCUSSION PAPER No.85]の結果公表について (科学技術政策研究所 2012/9/3付けの記事)
http://www.nistep.go.jp/archives/5328