米国図書館協会が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金援助により、公共図書館の資金調達とテクノロジーへのアクセスに関する調査報告書“Public Library Funding & Technology Access Study”の2012年版をまとめ、公表しています。
厳しい経済状況のもと予算が縮小しているにもかかわらず、ITサービスの提供に努めている状況が報じられているようです。プレスリリースでは、以下の点などを紹介しています。
・96%の図書館が、電子政府サービスへのアクセス支援を提供している。
・90%以上の図書館が、ITの研修機会を提供している。
・76%の図書館が電子書籍へのアクセスを提供している。
・70%以上の図書館が、Facebookなどのソーシャルネットワーク・ツールを使用している。
・携帯端末用のウェブサイトを提供している図書館は15%にとどまるが、その割合は増加傾向にある。
・地方の図書館のネットワークアクセス環境は遅れており、10Mbps以上のブロードバンドを提供しているのは17%にとどまる。
・57%の図書館が、2012年度の予算は前年比維持ないし減少となっている。
Ref.
U.S. libraries strive to provide innovative technology services despite budget cuts(ALA 2012/6/19)
http://www.ala.org/news/pr?id=10795
Public Library Funding & Technology Access Study 2011-2012(レポート本体)
http://www.ala.org/research/plftas/2011_2012#final%20report
州別に見る調査結果(地図)
http://www.ala.org/research/initiatives/plftas/2010_2011/statemaplinks
電子書籍に関する州別調査結果(地図)
http://www.ala.org/research/plftas/2011_2012/ebooksmap
職業支援に関する州別調査結果(地図)
http://www.ala.org/research/plftas/2011_2012/jobsmap
IT研修会に関する州別調査結果(地図)
http://www.ala.org/research/plftas/2011_2012/techtrainingmap
電子政府サービスへのアクセスに関する州別調査結果(地図)
http://www.ala.org/research/plftas/2011_2012/egovmap
参考:
米国図書館協会、公共図書館でのインターネットサービス等についての調査の2010-2011年版を公表 Posted 2011年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/18509