オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2012年5・6月号が刊行されました。その中に、オーストラリアのグリフィス大学のNatasha Simons氏による“Implementing DOIs for Research Data”という論文が掲載されています。日々の研究の過程で生まれる膨大な研究データを利用するために、それぞれのデータにデジタルオブジェクト識別子(Digital Object Identifier:DOI)を付与するという試みがあります。オーストラリア国立データサービス(Australian National Data Service:ANDS)は、2011年から、国際的なコンソーシアム“DataCite”と提携して、同国内の研究機関に対して“Cite My Data”というサービスを提供いるそうです。論文では同サービスの概要や、グリフィス大学における事例等が報告されています。
Implementing DOIs for Research Data
http://www.dlib.org/dlib/may12/simons/05simons.html
D-Lib Magazine Volume 18, Number 5/6
http://www.dlib.org/dlib/may12/05contents.html
Cite My Data Service(ANDS)
http://ands.org.au/services/cite-my-data.html
DataCite
http://datacite.org/
参考:
デジタルオブジェクト識別子(DOI)が国際規格ISO 26324に
http://current.ndl.go.jp/node/20843
BioMed CentralとBGI、論文とデータセットを合わせて公開できるオープンアクセス誌“GigaScience”を創刊
http://current.ndl.go.jp/node/19604
DataCite等が研究データのリポジトリ一覧サイトを作成中
http://current.ndl.go.jp/node/18429
OECD、データセット・データ表のメタデータ、引用方法、リンキングに関する標準化の必要性を提起
http://current.ndl.go.jp/node/12669