シェイクスピアの遺書、サイン(記事紹介)

英国の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの誕生日は伝統的に4月23日(死亡日と同じ)とされ、祝われています。彼は1616年に亡くなるわずか数週間前に妻や娘に宛てた遺書を作成しました。英国国立公文書館(TNA)はその遺書をデジタル化してオンラインで公開しています。もっとも、この遺書は弁護士が書いたもので家族や友人に宛てた言葉が記されているわけではないそうです。ただ、シェイクスピアは多くの詩や30以上の劇を残したものの手稿や個人的な手紙が残っておらず、そんななか、この遺書には3回も手書きでサインがされているという意味で貴重です。彼のサインは他に3例しか知られてないそうです。同館では、その他にも、ジェーン・オースティンなどの有名人の遺書や、カンタベリー遺言裁判所(Prerogative Court of Canterbury)の1384年~1858年における100万点以上の遺書などをデジタル化して公開しています。

Shakespeare’s will
http://www.nationalarchives.gov.uk/museum/item.asp?item_id=21

Prerogative Court of Canterbury wills (1384 – 1858)
http://www.nationalarchives.gov.uk/documentsonline/wills.asp

Explore our wills on Shakespeare’s birthday(The National Archives 2012/4/23付け記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/702.htm

参考:
英国図書館、シェイクスピアのファーストフォリオとコナン・ドイルのオリジナル原稿を4月23~25日に東京で公開
http://current.ndl.go.jp/node/20671

ウェールズ国立図書館、1858年以前の遺書をオンラインで公開
http://current.ndl.go.jp/node/14977