ebrary社が提案する図書館における電子書籍の戦略的な導入方法(館種別)

2012年3月21日、ProQuest社傘下の電子書籍ベンダebrary社が、図書館が予算を最大限に活用して利用者のニーズを満たせるような戦略的な電子書籍の導入方法について発表し、その内容を解説したスライド資料を館種別に公開しました。この方法は3ステップから成る“Transition, Diversify and Streamline”(移行、多様化、合理化)と呼ばれており、核となるのは多様な契約モデルを組み合わせたポートフォリオを構築することだとされています。例えば、大学図書館においては、約7万タイトルの電子書籍を含む“Academic Complete”コレクションを契約(subscription)し、その利用統計から、利用の多い分野については利用者主導購入(patron driven acquisition)を、少ないものについては短期間ローン(short-term loan)を組み合わせ、コアとなるタイトルは購入(perpetual archive)するというような方法が提案されています。

ebrary Announces New Strategic Approach to E-book Acquisition(PDF文書:2ページ)
http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_strategic_e-book_acquisition.pdf

Strategic E-book Acquisition(大学図書館編)
http://www.ebrary.com/corp/academic.jsp

Strategic E-book Acquisition(公共図書館編)
http://www.ebrary.com/corp/public.jsp

Strategic E-book Acquisition(高校図書館編)
http://www.ebrary.com/corp/schools.jsp

参考:
EBSCO社、7万タイトルの学術系電子書籍コレクション“eBook Academic Subscription Collection”を販売開始
http://current.ndl.go.jp/node/20363

電子書籍時代のILLはいずこへ?(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/18945

OCLC、Ingram社と提携した電子書籍レンタルサービスを開始
http://current.ndl.go.jp/node/17973

E1255 – デジタル情報サービスへの移行に必要な大学図書館の再定義
http://current.ndl.go.jp/e1255