「東日本大震災で津波被災した紙文化財の生物劣化を防ぐ塩水保存法の開発」の研究が、2011年度東京大学総長賞を受賞

2012年3月8日付け、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝・江前・竹内研究室のウェブサイトの記事によると、同研究科生物材料科学専攻修士2年の東嶋健太氏が、「東日本大震災で津波被災した紙文化財の生物劣化を防ぐ塩水保存法の開発」の研究で、2011年度東京大学総長賞を受賞したとのことです。なお、この研究テーマについては、2011年5月10日に被災文化財レスキュー事業情報共有・研究会において、同専攻製紙科学研究室の江前敏晴准教授とともに報告されており、江前准教授の被災地支援活動のページには、当日の講演内容の配付資料と、その内容をマニュアル化した「水害被災した紙の塩水による緊急保存法」(案)が公開されています。

選考結果・授与式について (東京大学のウェブサイト)
http://www.u-tokyo.ac.jp/stu01/h12_03_j.html

磯貝・江前・竹内研究室
(2012/3/8付けの記事に、「修士2年の東嶋健太さんが、『東日本大震災で津波被災した紙文化財の生物劣化を防ぐ塩水保存法の開発』で2011年度東京大学総長賞を受賞しました。」とあります。)
http://psl.fp.a.u-tokyo.ac.jp/hp/index.html

水害被災した紙文化財の塩水を用いた緊急保存法の開発(PDF)
http://www.enomae.com/publish/pdf/First-Aid_for_Paperby_Using_Salt_Water2.pdf

「水害被災した紙の塩水による緊急保存法」マニュアル(案) (PDF)
http://www.enomae.com/rescue/Manual_of_Salt_Water_Method_draft.pdf

江前敏晴の被災地支援活動
http://www.enomae.com/rescue/