自治体から地元団体に運営が移管される公共図書館が有料会員制度を導入へ(英国)

英国では財政難の影響により多くの自治体で公共図書館サービスの縮小が計画されていますが、ロンドン郊外のベクスリー地区では、ある図書館の運営が2012年4月に自治体から地元の団体に移管され、それに伴い、「有料会員制度」が導入される予定であると報道されています。無料でも本は借りられますが、年間24ポンドの有料会員になると、返却期限なしで通常より多くの本を借りられたり、コンピュータ利用が無料になったりするとのことです。住民からは導入への批判の声もある一方、運営を担当する団体の代表は「図書館を閉鎖せずにすみ、開館時間も長くすることができる」とコメントしているようです。

Bexley library to bring in membership fees(The Bookseller 2012/1/17付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/bexley-library-bring-membership-fees.html

Library taken over by charity to charge fees(London Evening Standard 2012/1/16付けの記事)
http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-24028053-library-taken-over-by-charity-to-charge-fees.do

参考:
E1249 – 英国の自治体での公共図書館閉鎖の適法性についての司法審査
http://current.ndl.go.jp/e1249