OverDrive社の電子書籍サービスを導入した公共図書館の悩み(記事紹介)

2011/11/18付けのDeseret Newsに、米ユタ州のソルトレイクシティ公共図書館の電子書籍サービスの話が紹介されています。同館ではOverDrive社のサービスを通じて、利用者に5,253冊の電子書籍を提供しているそうです。2010年12月以降の貸出回数は16,000回を数え、電子書籍の提供は成功していると言えるものの、コスト面で問題があるとされています。同館では、OverDriveのサービスに年間1.2万ドルを支払っており、更に、契約タイトルごとに費用がかかるそうですが、その価格は紙の書籍よりも平均で8ドル高額だそうです。記事では、電子コンテンツの契約に詳しい人物による「このモデルが変わらないと、図書館は困ったことになるだろう」という言葉が紹介されています。

S.L. library pays more for e-books than for print (Deseret News 2011/11/18付け記事)
http://www.deseretnews.com/article/705394575/SL-library-pays-more-for-e-books-than-for-print.html

ソルトレイクシティ公共図書館(Salt Lake Public Library)
http://www.slcpl.lib.ut.us/

ソルトレイクシティ公共図書館の電子書籍サービス
http://overdrive.slcpl.org/

参考:
E1233 – 米国での図書館と電子書籍に関する動向紹介
http://current.ndl.go.jp/e1233

米OverDrive社による公共・学校図書館での電子書籍の貸出が劇的に増加
http://current.ndl.go.jp/node/19305

Amazon、米国内11,000の公共・学校図書館の電子書籍をKindleで借りられるサービスを開始
http://current.ndl.go.jp/node/19147