Kindle向けの図書館の電子書籍貸出に関しプライバシー問題の懸念(記事紹介)

図書館や情報に関するブログINFOdocketを運営しているGary Price氏が、2011年9月から米国で開始された、公共図書館・学校図書館でのAmazon社の電子書籍リーダーKindle向けの電子書籍貸出について、プライバシーの問題に関する懸念を表明しています。Kindleで利用できるのは、電子書籍ベンダーOverDrive社が図書館に提供しているタイトルですが、それを借りるためには、図書館のサイトで検索した後にAmazon社のサイトに移りログインする必要があります。Price氏は、Amazon社が貸出情報を保持・利用しているのではないか、図書館は利用者に対し仕組みを明確に説明するべきではないか、等の問題提起をしています。OverDrive社は、10月4日付けで、プライバシーに関する声明を発表しています。

Some Thoughts About the New Kindle/OverDrive Library Program(INFOdocket 2011/9/21付けの記事)
http://infodocket.com/2011/09/21/some-thoughts-about-the-new-kindleoverdrive-library-program/

eBooks, Privacy, and the Library(INFOdocket 2011/9/27付けの記事)
http://infodocket.com/2011/09/27/8350/

OverDrive: “A Note on Library Patron and Student Privacy”(INFOdocket 2011/10/4付けの記事)
http://infodocket.com/2011/10/04/a-note-on-library-patron-and-student-privacy/

A Note on Library Patron and Student Privacy(OverDrive社 2011/10/4付けのブログの記事)
http://overdriveblogs.com/library/2011/10/04/a-note-on-library-patron-and-student-privacy/

参考:
Amazon、米国内11,000の公共・学校図書館の電子書籍をKindleで借りられるサービスを開始
http://current.ndl.go.jp/node/19147