2011年6月20日、米国図書館協会(ALA)の情報技術政策局(OITP)が“Policy Briefs”シリーズの第4弾となる「未来に立ち向かう:21世紀の公共図書館の戦略的ビジョン」(“Confronting the Future: Strategic Visions for the 21st Century Public Library”)というレポートを公開しました。同レポートでは、ITの発展、財政難、利用者の特質やニーズの変化といった状況が、いかにして公共図書館に、急速な進化と、今後数十年に渡る影響力を持つ戦略的決定を余儀なくさせるかについて探されているそうです。
レポートの目次は、
・概要
・イントロダクション
・今日の公共図書館が直面する諸課題:世界の視点
・公共図書館の役割と機能:図書館の視点
・未来の公共図書館が取り得るビジョン―戦略的選択
・公共図書館における戦略的意思決定
・結論
となっています。
結論部分では、これから30年間で公共図書館が体験する変化は過去30年間と変わらず激しいものであるが、もし図書館が消滅することなく今後も自由かつ公平な情報アクセスを保証していきたいのであれば、未来を形作るために積極的な役割を果たし続けなくてはならない、と結ばれています。
Confronting the Future: Strategic Visions for the 21st Century Public Library (PDF: 34ページ)
http://www.ala.org/ala/aboutala/offices/oitp/publications/policybriefs/confronting_the_futu.pdf
Future of libraries ‘confronted’ in new ALA Office for Information Technology Policy report (ALA 2011/6/20付けプレスリリース)
http://ala.org/ala/newspresscenter/news/pr.cfm?id=7483
OITP Policy Briefs (ALA)
http://www.ala.org/ala/aboutala/offices/oitp/publications/policybriefs/index.cfm
参考:
ALA、公共図書館へのブロードバンドの普及を目指すプロジェクトの政策概要を公開
http://current.ndl.go.jp/node/14607
米国図書館協会(ALA)、ITの進展による図書館への影響についてのリポートを公開
http://current.ndl.go.jp/node/15921
E1039 – 情報技術の進展に図書館はどう適応していくのか(米国)
http://current.ndl.go.jp/e1039