Wikipedia編集者たちの素顔、その動機 Wikimedia財団が2011年国際アンケート調査の結果を公開開始

Wikimedia財団は、2011年4月に世界中のWikipedia編集者を対象としたアンケート調査を行ったそうです。目的は、Wikipediaの記事を編集しているのはどんな人たちで、どういった動機で行っているのか、そして、編集は彼らにとってどんな経験で、いったい何を求めているのか、について調べることだそうです。5,000人以上の回答が得られたこのアンケート調査の結果がWikimedia財団のブログで公開され始めました。今後2か月かけてこの調査の結果について報告していくとのことです。6月10日付けのブログ記事では、回答者のプロフィールと編集の動機について紹介されています。編集者の年齢層は40歳以上が28%、22-29歳が26%、30-39歳が19%と続き、学歴は学部卒が35%、高卒が30%、修士・博士卒が26%、性別は男性が90%だったそうです。また、Wikipediaを編集する理由の上位5位は、「ボランティアで知の共有に関わるというアイディアが気にいったから」、「情報はあらゆる人に無料で提供されるべきだから」、「自分が専門とする分野で貢献するのが好きだから」、「楽しいから」、「オープンとコラボレーションというWikipediaの哲学が好きだから」、というものだったそうです。

Wikipedia editors do it for fun: First results of our 2011 editor survey (Wikimedia blog 2011/6/10付け記事)
http://blog.wikimedia.org/2011/06/10/wikipedia-editors-do-it-for-fun-first-results-of-our-2011-editor-survey/

参考:
Wikipedia利用者の今と昔
http://current.ndl.go.jp/node/17451

Wikipedia利用者調査の最終報告書が公開
http://current.ndl.go.jp/node/16087

Wikipedia、寄稿者の9割近くは男性であることが明らかに
http://current.ndl.go.jp/node/14259

Wikipediaの読者・寄稿者はどんな人?
http://current.ndl.go.jp/node/12656