カナダ国立図書館・文書館(LAC)、2017年までのデジタルサービス拡充計画を発表

2010年12月7日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、建国150周年を迎える2017年までのデジタルサービスの充実に向けた計画を発表しました。計画は、資料等へのアクセスを容易にするためのサービス変更と業務プロセスの変更、そして、デジタルコンテンツを充実させること、の大きく3つに分けられているようです。サービスの変更としては、紙媒体での資料複写提供を2011年4月までに段階的に廃止し、デジタル形式での資料複写に切り替えること、2011年までにカナダの総合目録全件へのアクセスを可能とすること、2014年までにLACは国内の大学からの学位論文の受け入れを電子媒体のみとすることが挙げられています。業務プロセスに関することでは、2017年までにLACは連邦政府の全てのアーカイブズのボーンデジタルを収集・保存し、それを利用しやすい形に整えること、また同じく2017年までに、LACは信用に足るデジタルリポジトリを構築して、永続的に、カナダのデジタル遺産の保存と提供体制を整えるとのことです。そして、デジタルコンテンツの充実のために、2011年以降、LACが提供するオンラインコンテンツをこれまでの2倍に増加させることも発表しているようです。

Library and Archives goes digital (2010/12/7付け LACのプレスリリース)
http://www.collectionscanada.gc.ca/whats-new/013-503-e.html

参考:
カナダ国立図書館・文書館(LAC)、デジタルファイルでの複写物提供を開始
http://current.ndl.go.jp/node/17205

※修正(2011-06-23)
タイトル及び本文の「カナダ国立図書館・公文書館」を「カナダ国立図書館・文書館」と修正しました。