米国政府印刷局(GPO)、連邦政府刊行物寄託図書館制度の全面デジタル化を推奨する報告書を公開

2022年12月19日、米国政府印刷局(GPO)が、連邦政府刊行物寄託図書館制度(FDLP)の全面デジタル化を推奨する報告書“Feasibility of a Digital Federal Depository Library Program: Report of the GPO Director’s Task Force”を公開したと発表しました。

FDLPの全面デジタル化の実現可能性について、2022年1月に連邦政府寄託図書館評議会(DLC)や政府関係機関、図書館関連組織等の代表者23人が構成するタスクフォースが設置され、検討が行われていました。

同報告書では、デジタル化を行う理由、推奨事項、アクセスや寄託図書館等への影響、次の段階等がまとめられています。発表の中では、レポートの内容に関して、タスクフォースは全面デジタル化を推奨すること、GPOの長官が承認した場合の次のステップは計画策定と利害関係者とのやり取りであること、GPOがデジタル化への移行と研修の計画を策定すること、有形の資料はナショナル・コレクションの一部として図書館に残ること等を挙げています。

News and Press Releases (2022)(GPO)
https://www.gpo.gov/who-we-are/news-media/news-and-press-releases
※12月19日付で、“Task Force Recommends a Digital Federal Depository Library Program”が掲載されています。

Task Force Recommends a Digital Federal Depository Library Program(GPO)
https://www.gpo.gov/who-we-are/news-media/news-and-press-releases/task-force-recommends-a-digital-federal-depository-library-program

参考:
米国連邦政府刊行物寄託図書館制度の全面デジタル化に関するタスクフォースによる報告書案が公開 2022-09-21
https://current.ndl.go.jp/car/46859

米国政府印刷局(GPO)、連邦政府刊行物寄託図書館制度の全面デジタル化の実現可能性に関するタスクフォースを設置 2022-01-28
https://current.ndl.go.jp/car/45563