デジタル情報保存事業の課題についてのベンダーの視点からのレポート

欧州規模のデジタル情報保存に関するプロジェクトPLANETSは、デジタル情報の保存という事業について、ベンダーやサービス提供者の視点から課題をまとめたレポート(白書)を公表しています。先進的IT企業18社へのインタビュー調査をまとめたもので、主な発見として、次のような点があげられています。
・デジタル保存は全ての産業に関係することであるため、成長の可能性は十分にある。
・現在は文化機関が主導的な役割を果たしているが、民間部門でも取組みが始まっている。
・法的義務であることが取組みの主要因である。
・デジタル保存の方針を定めていない機関が多い。
・費用と便益についての情報が不足している。
・デジタル保存の予算は短期間でプロジェクトベースのものが多い。

An Emerging Market: Establishing Demand for Digital Preservation Tools and Services
http://www.planets-project.eu/docs/reports/Planets-VENDOR-White-Paperv4.pdf

Second Planets White Paper Released(2010/7/26付けPLANETSのnews)
http://www.planets-project.eu/news/?id=1280142448

The Digital Divide: Assessing Organisations’Preparations for Digital Preservation(2010年5月に出された、デジタル情報保存の概況についてのPLANETSのレポート)
http://www.planets-project.eu/docs/reports/planets-market-survey-white-paper.pdf