児童書の鉛の含有量、図書館が調査する法的義務はなしに(米国)

米国では、鉛などが含まれる製品から子どもを守るための法律「消費者製品安全性改善法(CPSIA)」が2008年に成立したことにより、児童書についての図書館による検査義務が話題となっていましたが、この度、消費者製品安全委員会(CPSC)が最終方針を公表し、図書館が検査をする義務はないとなったとのことです。ただし、米国図書館協会(ALA)のサイトでは、図書館に対し、規定量以上の鉛を含む資料があった場合には開架資料からは除外し、ALAに連絡するように呼びかけています。

Libraries Mostly Off the Hook Regarding Lead in Books(2009/9/3付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6687573.html

CPSC Issues Rule Regarding Lead Standards; More Guidance To Come for Libraries (2009/8/27付けALA District Dispatchの記事)
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=3560

Children’s Products Containing Lead; Determinations Regarding Lead Content Limits on Certain Materials or Products; Final Rule(2009/8/26付けFederal Register)
http://www.cpsc.gov/BUSINFO/frnotices/fr09/leadcontent.pdf

参考:
鉛、フタル酸エステルが含まれる製品から子どもを守る法律、書籍や図書館にも影響?(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/11368