デジカメ、スキャナ、その他のウェブツールは今や、一般にも広く普及しています。このような状況にあって、相応のコストをかけ、図書館、博物館、大学などが主導して実施する大量デジタル化のモデルに対し、アマチュアの一般市民が資料デジタル化に係る新たなモデルの可能性を探る記事が、“Educause Quaterly”に掲載されています。記事では、オックスフォード大学で実施された、一般市民による第一次世界大戦の資料デジタル化プロジェクトが取り上げられています。このプロジェクトの検証の結果、一般市民が係るこのモデルは、これまでの大量デジタル化モデルよりもコストが抑えられる、これまで公開されることがなかった個人が所有している貴重な資料を掘り起こせる、といった可能性が確認されました。
Lee, Stuart D. and Lindsay, Kate. If You Build It, They Will Scan: Oxford University’s Exploration of Community Collections. Educause Quaterly. 2009, Volume 32, Number2.
http://www.educause.edu/EDUCAUSE+Quarterly/EDUCAUSEQuarterlyMagazineVolum/IfYouBuildItTheyWillScanOxford/174547