組織におけるドキュメント保存フォーマット・媒体に関するAIIMの調査レポート

ドキュメント・情報管理に関する非営利機関AIIM(Association for Information and Image Management)が、組織におけるドキュメント保存フォーマット・媒体に関する調査レポート“Content Creation and Delivery: The On-Ramps and Off-Ramps of ECM”を発表しました。オンラインでもダウンロードすることができます(要登録)。

プレスリリースでは、

・調査対象の90%の組織が、スキャニングしたドキュメントをPDFで保存している。
・89%の組織が、オフィススイートの文書を配布・保存用にPDF化している。
・現在、紙を用いている組織が100%であるが、5年後に長期保存用媒体として紙を用いているだろうと回答したのは77%であった。これに対し、PDFは93%に上った。

とされています。なお、AIIMは2007年にAdobe社からPDFの仕様を譲渡されている組織です。
ちなみに、もともとAIIMは1943年に「全米マイクロフィルム協会」として設立された組織です。ゆえに、マイクロフィルム、マイクロフィッシュについても質問されています。

・マイクロフィルムかマイクロフィッシュで保存しているという組織が43%あったが、5年後にも使い続けているだろうという組織は、28%であった。
・デジタルビデオでアーカイビングしているという組織が34%、デジタルオーディオは30%であったが、5年後はそれぞれ47%、37%に上がっていた。

Research Reveals PDF is Format of Choice for Document Archiving – AIIM
http://www.aiim.org/Research/PDF-Format-of-Choice-for-Document-Archiving.aspx

January 14th, 2009付けDigitalKoansの記事
http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2009/01/14/pdf-beats-microformats-for-long-term-document-storage/

参考:
アドビ システムズ社、
ISOによるPDFの標準化の促進を目的として
最新PDFの全仕様をAIIMに譲渡
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200701/20070130pdfaiim.html