日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%(文献紹介)

情報知識学会誌の第27巻1号に、日本の学協会誌に掲載された論文を対象にオルトメトリクス付与状況を分析した論文、「日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況」が掲載されています。著者は同志社大学の佐藤翔氏と豊橋技術科学大学の吉田光男氏です。

同論文では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文約100万本を対象に、オルトメトリクスの付与状況を分析しています。その結果、日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%とわずかにとどまっていることがわかったとのことです。分野としては人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いとされています。

佐藤翔, 吉田光男. 日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況. 情報知識学会誌. 2017, 27(1), p.23-42. http://doi.org/10.2964/jsik_2017_009

参考:
E1899 – オルトメトリクスに関するNISO推奨指針 カレントアウェアネス-E No.322 2017.03.23
http://current.ndl.go.jp/e1899

E1774 – 研究成果の計量的指標に関するガイド<文献紹介> カレントアウェアネス-E No.299 2016.03.03
http://current.ndl.go.jp/e1774

E1504 – SPARC Japanセミナー2013「再利用とAltmetricsの現在」 カレントアウェアネス-E No.249 2013.11.21
http://current.ndl.go.jp/e1504

E1752 – The 2015 Altmetrics Workshop<報告> カレントアウェアネス-E No.295 2015.12.24
http://current.ndl.go.jp/e1752