カレントアウェアネス-E
No.35 2004.04.21
E193
東亜図書館協会年次大会 <報告>
3月2日から6日まで,東亜図書館協会(CEAL,T24参照)の年次大会が米国サンディエゴで開催された。2日の予備会議とラウンドテーブルに続き,3,4日に総会および6つの委員会,5,6日にRLG会合,OCLC/CJKユーザーグループ年次会合が行われた。また4日には北米日本研究図書館資料調整協議会(NCC,CA1462参照)の会議も開催された。国立国会図書館から2名が参加した。
総会では,電子図書館関係の歩みと今後の展望,2006年ソウルでのIFLA大会の紹介等がなされた。日本資料委員会では国立情報学研究所(NII)の学術コンテンツ・ポータル(GeNii)の概要等の報告のほか,日本歴史地図情報データーベース作成,2月に日本で開催された日本古典籍講習会参加等の報告がなされた。また,RLIN ユーザーフォーラムでは,今年中に提供されるRLIN21の紹介,OCLC/CJKユーザーグループ年次会合では,利用者側からの報告とOCLC側からのデータ仕様についての報告がなされ,ともに利用者側とデータ作成者側との間で活発な質疑応答があった。NCC会議では昨年の日本研究情報専門家研修参加報告を含む活動報告,今後の予定等が報告された。議長が野口幸生氏からマーラ(Toshie Marra)氏に交代した。
CJKグループが一堂に会し,共通の問題を抱える図書館資料の選書,購入,データ作成等について情報を共有するための貴重な機会であった。
(報告:奥山久美子)
Ref:
http://www.sois.uwm.edu/jeong/ceal/
http://www.sois.uwm.edu/jeong/ceal/CEAL2004.htm
T24
CA1462