E165 – IFLA『国際目録法原則に関する声明』草案が承認される

カレントアウェアネス-E

No.30 2004.02.04

 

 E165

IFLA『国際目録法原則に関する声明』草案が承認される

 

 1月6日,パリ原則に代わるものとして2003年7月から検討が進められていた『国際目録法原則に関する声明(Statement of International Cataloguing Principles)』の最終草案が,国際目録法に関するIFLA専門家会合(IME ICC)によって承認されたことが発表された。

 目録関係者の間で「ベルリン原則」と呼ばれているこの新原則は,1961年のパリ原則をオンライン目録等に適用させるべく,その対象を図書館目録の書誌・典拠レコードが持つ全ての側面へと拡張している。また,あらゆる種類の資料の記述目録法や主題目録法に対して共通のアプローチを提供することを目的として,伝統的な目録法と共に『書誌レコードの機能要件(FRBR)』や『典拠レコードのための機能要件と典拠番号(Functional Requirements and Numbering of Authority Records: FRANAR)』の概念モデルにも準拠している。なお,パリ原則は主要な目録規則の標準化の基盤となってきたもので,主として目録記入(特に標目)の選定と形式に関する原則を定めている。

Ref:
http://www.ddb.de/news/ifla_conf_papers.htm
http://www.dlib.org.ar/dlib/january04/01inbrief.html