“Current Awareness Portal”試験公開の評価
2006年3月28日に試験公開を開始して以来、皆様からたくさんのアクセス、ご意見を頂戴いたしました。その概要をご報告いたします。
アクセス数
2005年の「図書館に関する調査・研究」トップページへのアクセス数は、1日平均で約60件でした。
これに対し、“Current Awareness Portal”トップページへのアクセス数は、1日平均で約300件と、これまでの5倍に増えました。
同様に、RSSファイルへのアクセス数も、1日平均で約660件だったものが、約1,540件に増えました。この増加分のほとんどは、「カレントアウェアネス-R」のRSSファイルに対するアクセスでした。
コンテンツごとの参照数については、「図書館に関する調査・研究」の分が入手困難なため比較はできませんが、“Current Awareness Portal”には1日平均で約560件のアクセス数がありました。このうちの70%が、「カレントアウェアネス-R」のコンテンツに対するアクセスでした。
なお、これらのアクセスは、徐々に増加してきております。
ご意見
以下のようなご意見を頂戴しました。(主なものを抜粋して掲載しております。)
コンテンツについて
- 情報が網羅されているのが良い。
- プライバシーポリシーが必要。
- 現役の図書館員を対象としたリカレント教育や、司書講習についての情報を提供した方が良い。
- (「カレントアウェアネス-R」について)まれだが、誤訳がある。
- 図書館情報学に関する資料を紹介してほしい。
- 南アジア、中東、アフリカの情報を提供してほしい。
- 「カレントアウェアネス」「カレントアウェアネス-R」の月間ベストリーダーを提供すると良い。
- (CILIPが提供しているような)国内外の図書館界の行事日程を提供してほしい。(参考:http://www.cilip.org.uk/training/calendar)
- 「カレントアウェアネス-R」はもう少し詳しく内容を説明しても良い。
- (海外の)雑誌記事のタイトルを和訳して提供してほしい。
- 「利用者カードコレクター」のような記事を楽しみにしている。
サイトのデザイン、レイアウトについて
- フォントサイズは変更できる方が良い。
- 記事部分だけが印刷できると良い。
- デザインをもう少し改善してほしい。
- 「カレントアウェアネス-R」の記事のアーカイブが1週間単位で表示できると良い。
これらの結果をもとに、国立国会図書館では、“Current Awareness Portal”の試み、とりわけ「カレントアウェアネス-R」には高いニーズがあり、継続する意義があると評価いたしました。
特に、頂戴したご意見からは、“Current Awareness Portal”への期待を実感いたしました。とともに、まだまだ、改善・発展の余地があることを教えていただきました。
今後は、頂戴したご意見を参考に、図書館のことをもっと知りたい皆様のお役に立てるよう、「より速く」「より多く」そして「よりわかりやすく」情報を提供していきますので、是非ご活用ください。