ルクセンブルク国立図書館(BnL)、ルクセンブルクドメインのウェブサイト等を収集したウェブアーカイブ“webarchive.lu”を公開

2020年1月7日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)はウェブサイト“webarchive.lu”の公開を発表しました。

“webarchive.lu”は、ルクセンブルクのウェブサイトアーカイブ事業の情報プラットフォーム、及びBnLがアーカイブしたウェブサイトを検索するためのアクセスポイントとなるウェブサイトです。ルクセンブルクでは、2009年11月に修正された法定納本制度により、BnLは印刷出版物だけでなく、ルクセンブルクで出版されたデジタル形式のあらゆる文書も収集しています。ルクセンブルクのドメイン(「.lu」)を持つ全てのウェブサイト、その他のルクセンブルク住民によって作成されたウェブサイトを対象に、定期的なドメインのクロールによる大規模収集などInternet Archive(IA)とも連携したウェブアーカイブが実施されています。“webarchive.lu”では、2017年の地方選挙、2018年の総選挙、2019年の欧州議会選挙などの特定のイベントに関する特別コレクションも提供されています。

著作権法の規定により、アーカイブされたウェブサイトへはBnLの館内からのみアクセスできます。“webarchive.lu”は現在英語で構築されていますが、まもなくフランス語でも利用可能になる予定です。

Lancement du portail webarchive.lu par la BnL(BnL,2020/1/7)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/communiques/2020/Janvier/webarchive.html

webarchive.lu
https://www.webarchive.lu/

The National Library of Luxembourg launches webarchive.lu(英・電子情報保存連合(DPC),2020/1/14)
https://www.dpconline.org/news/bnl-launches-webarchive-lu

参考:
E1634 – オンライン資料の納本制度の現在(1)フランス
カレントアウェアネス-E No.272 2014.12.12
https://current.ndl.go.jp/e1634

スイス国立図書館による州立図書館と連携したウェブアーカイブ事業“Web Archive Switzerland”(文献紹介)
Posted 2017年8月10日
https://current.ndl.go.jp/node/34504

ベルギー、納本対象をオンライン出版物に拡大
Posted 2017年12月13日
https://current.ndl.go.jp/node/35157

E1832 – Internet Archiveによるウェブアーカイブの現状・課題等調査
カレントアウェアネス-E No.309 2016.08.18
https://current.ndl.go.jp/e1832

CA1893 – ウェブアーカイブの利活用に向けた動き―世界の潮流とWARPの取組― / 前田直俊
カレントアウェアネス No.331 2017年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1893