E085 – 歴史ある米フランクリン公共図書館,閉鎖の危機

カレントアウェアネス-E

No.15 2003.06.04

 

 E085

歴史ある米フランクリン公共図書館,閉鎖の危機

 

 市の財政難の影響で,長い歴史をもつことで知られるマサチューセッツ州のフランクリン公共図書館(注)が運営規模の縮小を余儀なくされている。図書館予算の制限により,同館の開館日は現在週4日に短縮されている。次年度の予算でさらなる大幅な削減がなされれば,週1日しか開館できなくなるとする悲観的な予測も出ているが,市当局は,せめて週5日の開館は維持していきたい考えだという。米国では近年の予算削減のために同様の苦しい状況に置かれている公共図書館が増えている(E010E081参照)。

(注)1731年に,米初の会員制図書館であるフィラデルフィア図書館会社を設立したベンジャミン・フランクリンから蔵書の寄贈を受けて開館した。1790年から,すべての住民に対し無料で本を貸し出すという図書館サービスを実施してきた。

Ref:
http://www.franklin.ma.us/town/library/
http://libraryjournal.reviewsnews.com/index.asp?layout=articlePrint&articleID=CA297002
E010
E081